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猫飼いさんなら知っておきたい猫に多い「おしっこの病気」。
最近友達のお宅で飼われているシニア猫ちゃんがおしっこの病気を患ったとことでお伺いしてきました。
おしっこの病気の中でもかかる猫が多く、若い猫でもかかるといわれている「慢性腎不全」という病気。
肝臓が正常に機能しなくなると血液中の老廃物が体外へ排出されなくなる病気です。
また、初期の段階では気づきにくい病気でもあります。
お友達も最初は「よく水を飲んでくれるようになったなぁ」と逆に喜んでいたそうです。
慢性腎不全の初期〜中期にかけてみられるのが「水をよく飲むようになる」ことです。
それに伴いおしっこの回数も増え、便秘がちにもなります。
後期に入ると食欲が落ちたり、ときどき吐いてしまったりと多くの飼い主さんが異変に気がつきます。
末期になると肝臓が機能しなくなり、尿毒症の症状が出て多臓器不全で命を失ってしまいます。
尿検査と血液検査を定期的に行うことで早めに発見できます。
また、膀胱炎や尿結石にかかったことがある猫ちゃんは要注意!
とくに尿路閉塞の経験がある猫ちゃんは高リスクで慢性腎不全になりやすいと言われています。
予防のために
水分を充分にとらせましょう!
飲む量が少ないと体内に水分が足りなくなり、おしっこをつくる肝臓への負担がかかります。
徐々に肝臓へのダメージが増えていってしまいます。
水分不足は大敵。
少し高い位置に水の容器を置いてみたり、流れるタイプの水の容器に変えてみたり、
お部屋に何箇所も設置してみたりと工夫してみてください。
なかなかお水を飲んでくれない子には、お水にほんの少し鰹節をまぜてみたり、
シーチキンの油を少量垂らして香りづけさせたお水を飲ませる方法があります。
ただ、これはあくまでもお水を飲んでくれない時なので、くれぐれも常用は避けてくださいね!
また、水の容器はいつも清潔に保ちましょう。
1日に2〜3回は入れ替えてあげ、目視できない雑菌やカビが繁殖している可能性もあるので器もきちんと水洗いしましょう。
慢性腎不全は症状が比較的わかりづらい症状です。
少しでもおかしいな?と思ったら「慢性腎不全かも?」という意識を持ち、定期検診を受診してくださいね。
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